使っている包丁が切れない。
私は長年、いつからあるのか分からない、切れない包丁を使っていました。
主に自分で調理をするようになってからはその不満がたまっていました。
切れる包丁が欲しいなあ。
そう思いつつ、踏み出せないまま何年も過ごしていました。
それがこの度、ついに新しい包丁を購入したのです。
長く使うなら研ぎはとっても重要。
実は、今まで使っていた包丁も、父が研いでくれていた時は切れたのです。父は仕事で刃物を使う仕事だった事もあり、刃物を研ぐのは日常だったので得意でした。研いでもらうと切れ味も良く、包丁に不満は持っていなかったのですが、父が亡くなってからは切れ味が悪化。
家に砥石は大量にあれど、挑戦してもみても全く使いこなせない訳で、ネットをみて簡単に研げるという研ぎ機を買ったりしましたが、全く切れるようにならず。
今は旦那が研いでくれるのですが、旦那が結婚前に買ったそれなりにお値段のする包丁はそれなりに切れるようになるのに、私が昔から使っていた包丁は旦那が研いでも切れるようにならないという事実が発覚。
なぜだ。解せぬ。
安物だからか…。
材質によって研ぎやすさが違う。
実は、包丁の材料の質によって、研ぎやすさはかなり変わるとのこと。
よくみる素材の主な特徴は?
炭素鋼・合金鋼
昔からある、いわゆる『ハガネ』と呼ばれるもの。プロが使う和包丁などによく使用されれています。
切れ味抜群かつ長持ち。研ぎやすさ最高。ただし非常に錆びやすい。
毎日のメンテナンスにも気を配れる、本格派の方向き。
ものぐさの私にはキツイでしょ。
ステンレス鋼
各家庭に一本。日々のメンテナンスがとっても楽ちん。
切れ味まあまあ。研ぎやすさイマイチ。ただしとっても錆びにくい。
昔より高性能の鋼材が出てきている為、切れ味よく研ぎやすく、メンテナンスもしやすいものもたくさんある。性能高いとお値段もそれなり。
やっぱこれかな??
セラミック
切れ味なかなか。研ぐには専用の道具が必要。全く錆びないが欠けやすい。
耐久性がないのであんまり料理をしない人向け。
長く使いたいから私は無理かも。
はい、ステンレスに決定~!
いろいろ調べまくりましたが、結論、ステンレスで全然よい。
最近はステンレスで高性能のものを使っているプロもたくさんいるそうな。
ちょっとお値段張るかもしれないけど、ステンレスの中で
切れ味よし、研ぎやすさよし、しかも錆びにくいものを、GETだぜ!
ついに購入に至る。
大まかな方向性を決めたものの、大量に種類のあるネットでは決めきれずウダウダしていたところ、通勤途中にある刃物専門店に気がつきました。
丁度同じ時期に旦那もネットでその店の情報を掴んで私に「今度ここへ包丁見に行ってみない?」と声をかけてくれたのです。
それが正長刃物店さん。
小さなお店ですが、創業90年の歴史がある、刃物一筋にやってこられたお店とのこと。
何年か前にリフォームされたようで、店内もとてもきれいでした。
ハモやウナギを捌く専用包丁、マグロを切る包丁やそば切り包丁などプロの道具もずらり。
ふつうの料理用の包丁もたくさんあり、いくつか握らせていただいて、一万円弱のものを購入しました。
私にしては頑張ったお値段。
家にあったの、たぶん一本200円くらい…(6種類セットで980円の箱を見つけました。他のもまだ入ってた…)
スウェーデン鋼を使用した三層鋼包丁です。日本刀と同じように、2種類の異なった素材を結合し、単一素材では得られなかった切れ味と研ぎやすさを持たせているとのこと。
ふむふむ。スウェーデン鋼は刃物用鋼材の中では最高ランクのようですし、良いのではないでしょうか。
「正長」の銘が切られています。
刃文もとてもきれい。
手作りのオリジナル商品と言っていましたし、鍛造品なのでしょうか。
三年以内なら一回無料で研いでくれるとのことなので、今度行ったら聞いてみよう。
早速試し切り。
ヒョエッ! めっっちゃ切れる!
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